【年の瀬・街の瀬】そば打ち 今も変わらず

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平成19年12月29日 

【年の瀬・街の瀬】そば打ち 今も変わらず

      

(引用)

 夜の店、昼の店が並ぶ大阪・ミナミの繁華街の一角。トントントンというそば切りの小気味いい音が響く。
 「毎年クリスマスを過ぎるとバタバタしますね。粉をひいて、そばを打って…。ピークはもちろん大みそか。開店からひっきりなしにお客さんがやってきます」
 「石臼手びきそば 源氏」の店主、鳥倉荘一さん(52)は今、通りから見えるように造った打ち台に立ちっぱなしだ。打ち粉を振った台の上で、大きなそば切り包丁が軽快なリズムを刻む。
 今も、手回しの石臼でそば粉をひき、手で麺(めん)を打つ本格派。新歌舞伎座の裏にある店には、芸能人や芝居好きのそば通も訪れる。特に年末は、年越しそばを帰省の土産にと買い求める人も多く、通常の4〜5倍のそばを打たなければならない。
 「正月は毎年、熱を出して寝込んでしまうんですよ」
 都会で見つけた昔ながらの年越しの風景。

■石臼ならでは 自慢の食感
 年末はそば屋にとって、かき入れ時だ。「源氏」の店主、鳥倉さんも準備に追われている。
 ランチタイムが過ぎた午後4時。店をのぞくと、道路に面した小窓から、麺棒で生地をのばす鳥倉さんの姿が見えた。そば粉をひいたり、麺を打ったりする作業場は入ってすぐの右手。下準備は営業時間の合間を縫って、鳥倉さん自身が行う。
 約1メートル四方にのばした生地を幅15センチくらいに折りたたみ、端から包丁で切っていく。3食分切ったら、麺をケースに入れ、再び包丁を入れる。1つの生地からできあがるのは、せいぜい15人前。
 「大みそかは200食くらい出るからねぇ。29、30日あたりから持ち帰り分も増えるでしょう。生ものなので3日間しかもたないから、2日前に作り始める。まさに短期決戦ですね」
 「源氏」の自慢は、そば粉。長野や福井の契約農家から低農薬のそばの実を仕入れている。「市販されているそば粉は添加物が入っているかもしれないからね」。鳥倉さんのこだわりだ。
 目の前で、そば粉をひいてもらった。取っ手を握り、黙々と鳥倉さんは臼を回す。ゴロリ、ゴロリ。直径30センチほどの石臼が鈍い音をきしませる。黄金色のそばの実が臼の上で小刻みに踊る。
 「例えていうなら山登りをしているような感覚でしょうか。臼を回すときは無心です」
 手作業だから、機械のように均一の力加減とはいかない。できあがったそば粉は当然、細かさにムラができる。でも鳥倉さんは「それがおいしいそばの秘密」と胸を張る。「粒の大きさに違いがあるから食感が増すんですよ」
 源氏の年越しそばは、小麦粉とそば粉を2対8の割合で混ぜた「二八(にはち)そば」。二八の場合、そば粉は電動の機械でひいたものを使うが、隠し味に手ひき粉を混ぜているそうだ。
 「お客さんの笑顔のためと思えば、風邪なんてひいてられませんよ」
 鳥倉さんの年越しが本番を迎えた。

(引用終了)
                                  [2007年12月28日/izaβ版より]

私がおもうには・・・ 

  この時期に思うのは「本物で良いものはいつまでも残る」ということ。

  今年は食品の偽装が相次いだ。これらの食品、店は来年、相当苦しいことになるだろう。

  本物で且つ良いものを維持することは大変な努力と克己心を要する。でもそれを続けていればファンが現れ支持者もでてくる。それにより何時までも続く命を吹き込まれる。来る年のテーマとして「本物で良いものを続けるには努力と克己心」を来年の手帳にしるしたい。

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